旧帝大学院卒の企業研究者のブログ

旧帝大学院卒の企業研究者が高校受験、大学受験、就活について赤裸々に語ります!中高大学生必見!

センター試験化学を誰にでもわかるように解説!①

ケミカルだよ!!

企業で研究をやっている僕が分かりやすくセンター試験化学を解説していくよ!

受験生以外も見に来てくれるかもしれないから

誰にでもわかるようにかつ面白く説明していくね!

では!

2016年第1問問1

アルゴン原子と電子配置が同じイオンはどれか。正しいものを、次の①~⑧のうちから選べ。難易度C

①Al3+②Br-③F-④K+⑤Mg2+⑥Na+⑦O2-⑧Zn2+

解説!

まずみなさんこのごろ合わせ知ってますか?

水兵、リーベ、僕の船、七曲りシップス、クラークか?

 H、He、Li、Be、B、C、N、O、F、Ne、Na、Ma、Al、Si、P、S、Cl、Ar、K、Ca

そう!原子番号20までを覚えるのに役立つ魔法のことば!

僕は化学でお金を稼いでる今でさえ、このごろ合わせ使ってます。

じゃあ問題のアルゴンはどこでしょう?

そう!18番目にあるね!この番号結構重要です!

で、答えはというと一番近くにある④K+が正解なんですねー

まずこの+とかーってなんだよ!?って思いません?

実はこれイオン化って言うんです!

イオン化ってなに??

先ほどアルゴンは18番目って言いましたよね!

この18って数字は電子の数!そう!-の数を表しています!

つまりアルゴンは18の-を持っているということです。

またこの18って数、陽子のパワーも表しています。18の+パワーを持っているのです。

従ってAr(アルゴン)は18個の-と18の+パワーを持っています。これらは打消しあっちゃうので0になります。ただのArです!

他の原子も同様でKも19個の-と19の+パワー。Caも20個の-と20の+パワーをもっっているのです!

図で見てみましょう

 

f:id:chemicalkun:20160705225347p:plain

はい!電子の数と陽子のパワーが釣り合ってますのでArのままですね!

f:id:chemicalkun:20160705225642p:plain

次に

f:id:chemicalkun:20160705225644p:plain

おや!電子がどこかへ行ってしまいました!イオン化です!マイナスの電子が一個飛んで行ってしまいましたね!電子の数が18個で陽子のパワーが19なので+1になってます。つまりK+です。

ここで電子の配置を見てください。Arと一緒になっています。だから正解は④のK+なんです。もし問題にKがあったらそれは×です!Kの状態からーがどっかへ行ってしまった状態がK+なんです!

マイナスの場合も同様です!Al3-の場合はAlの状態から電子が3個入ってきちゃったため3個もマイナスが強くなっちゃってるんです!

どうでしたか?

電子ってこんな風に出て行ったり、入ってきたりするんです!

身近な例で言うと静電気があります!

静電気は+になっちゃったものとーになっちゃったものが引き合うから下敷きと髪の毛がくっついちゃったりするんですね!

 

以上です!質問とかあればどしどし下さい!

またこの問題を分かりやすく解説してほしいとかあればコメントのほうによろしくお願いします(´∀`)

 

*注意*私の説明は分かりやすくするために細かく科学的な説明は省いております。そんな教え方は正確じゃない!!と思われる方もいるかもしれませんが、あくまで私個人の解釈としてご理解願いますm(。-_-。)m